2017年4月5日にテレビ・新聞で英語教員の英検®準1級の取得率が文部科学省の目標に達していないという報道がなされました。
ところが1ケ月もたたないうちにネットから関連記事が削除されています。(例:NHK NEWS WEB)
何かしらの配慮がなされていることとは思いますが、事実は事実として知っておいた方が良いと思い内容を掲載します。
※発表した文部科学省ではデータを公開しているので問題はないと思います。
平成28年度「英語教育実施状況調査」(中学・高等学校関係)
高校の英語担当教員で英検®準1級以上を取得している人の割合:62.2%
平成27年度は57.3%
中学の英語担当教員で英検®準1級以上を取得している人の割合:32.0%
平成27年度は30.2%
目標としているのが高校の英語担当教員で75%以上。中学の英語担当教員で50%以上なので、目標達成に至らずという報道となったわけです。
そもそも、その目標値で英語教育が良くなるといえるのかという議論もありますが、現実はそこにまで至っていないのです。
一方で帰国子女とかアッサリ英検®準1級に合格してしまうものですから、先生方の面目丸潰れといったところなのでしょう。
検定合格塾としては、英語教育についてより、英語教育を職業として毎日英語に接しているという環境にありながら準1級に合格できないことに関心があります。
おそらく英語の語彙や文法についての知識はある。ひょっとしたらリスニングは若干苦手な人もいるかもしれません。しかしそれでも準1級に合格するのに十分な英語のベースはあるはずなのです。合格に至らないのは準1級の勉強法が間違っているといわざるを得ません。
学校の先生に勉強方法が間違っているというのも気が引けるのですが、実際そういうことなのです。
それでは、具体的に分析してみましょう。
英検準1級に合格する帰国子女と不合格の大人たちの勉強法の違い