2016年度第1回検定から実施される変更内容について分析します。
2級の変更内容
以下が告知されています。
リーディング
●一部問題形式の変更
●リーディング問題数の変更リーディングの長文の空所補充問題において、これまでは空所の一語を選択肢から選ぶ形式でしたが、1級・準1級のように、空所にあてはまるものを複数の語句からなる選択肢から選ぶ形式といたします。これにより、文脈を読み取る能力をより精度高く評価するものとなります。また、問題数を現状の8問から6問に削減し、この形式の問題数を1級・準1級と同じ題数といたします。
語句整序問題を削除します。
ライティング●ライティングテストの導入●観点別評価の採用
これ以外は全級共通の採点基準のCSE 2.0対応です。
変更点の分析:長文の空所補充問題
この変更内容でしたら、ほとんどの受験生には違和感が感じられないと思います。
つまり空所補充4択問題であることに変わりがないからです。
以下の問題例が掲載されています。(画像クリックで拡大表示します)
むしろ従来までが、選択肢の単語の意味を知っているかどうかのみでしたので、受験者側としては歓迎すべき変更です。
変更点の分析:語句整序問題を削除
ライティング(英作文)問題が新規に導入されるので、語句整序問題が削減されます。
語句整序問題は、並べ替えて正解の番号(例年2番目と4番目の2つ)をマークしなければなりませんので面倒でした。
削除されて良かったと思う受験生は多いと思います。
変更点の分析:ライティング問題の新規導入
2級に準1級のようなライティングが導入されます。
英検®としてはいずれ準2級や3級にも導入する予定のようです。
以下の問題例が掲載されています。(画像クリックで拡大表示します)
回答例を見ると5文で書かれています。
準1級のライティングもそうですが、英検®のライティングには点数を取りやすい書き方というものがあります。
最初の文:自分の考え。そう思うのか、思わないのかを書きます。
2番目と3番目の文:理由を書きますが、問題文の流用でOKです。
4番目の文:起承転結で言えば「転」にあたり、理由を別の観点から補足します。
最後の文:結論ですが最初の文の言い換えでOKです。
2級のライティングの書き方は、別の機会に、もっと詳しく解説しますのでお楽しみに。